新体操発表会の撮影

先日、ここ6、7年行っている年に一度の新体操の演技発表会のスチール撮影に行って来た。

この新体操クラブは幼稚園から中学生迄の子供達が対象。

主宰の憲子さんは子供の頃からクラシックバレイ、新体操を行い、選手のみならず指導者、振付け等も行って来られた。また、社会人になってからはアメリカンフットボールのチアリーダー、アルゼンチンタンゴを経験され、今もタンゴレッスン、ウォーキングレスンを開催されているバイタリティーとリーダーシップがある素敵な女性。過去、当社スタジオでアルゼンチンタンゴのディナーショー等のフライヤーやweb用途のプロモーション撮影も何度も行ってきた。

私もよく様々な種類のダンス系の発表会の撮影をスチールや動画撮影を行っているが、各々の撮影でその難しさの種類が異なる。例えば社交ダンス系の試合や発表会の場合は二人とも背筋を後ろに反って踊る事が多く二人の顔を同時に捉えるのが難しく、スカートがなびいている瞬間を狙うと画になる。しかも同時に複数のカップルが踊っているので、すぐに別のカップルを探す必要がある。タンゴの場合は反対に抱きついて踊るので、女性の顔に陰が出やすい。決めポーズばかりだと飽きるので、空中での回転シーン等も撮影したい。その場合、動きを予測してシャッターを切るのがコツ。ストリート系のダンスの場合は個人よりも全体のデザインやバランスが重要。チアリーダー系では臨場感を出すには背景が重要で観客や選手をぼかしたりするとかっこいい。観客席からよりもフィールド視線でローアングルで撮影するとスタイルもよく見え青空バックで躍動感が出る。特に競技系チアの場合は高く飛ぶので、望遠のみならず、広角や魚眼レンズを使用すると表現力が出る。等等。

今回の子供達の新体操の場合はピンでの撮影では比較的動きに追従したりする事ができる様になった。団体演技や整列した場合は全員を平等に撮影する事が命題。前列だといいが、後ろの方の列にいる子供の場合は望遠で人の間を抜いてピン合わせをする。望遠レンズが基本だが、全体が見えないので、同時進行で周りの様子が分からない。一人ずつを何回も撮影している時間は無い。

過去、何度が色んな方法でトライしてきた。手持ち、一脚使用、三脚使用やまた、連写か一発撮りか等。毎回、撮影スタイルを変えたり進化させていくが、今の私のお気に入りの撮り方は望遠を三脚使用でワイドは手持ち、いずれも測距点は中央1点、連写は使用せずに「ワンシャッター入魂型」。もちろんマニュアルでストロボは使用しない。

それでも難しいのは舞台同様に体育館の場合でも中央が明るく、横が暗い等の光量の差へのアジャスト。室内競技の為、絞りとISOは限界まで設定しているので、後はシャッタースピードで変更。カメラを見て変更している時間が無いので、指に設定変更の感覚を覚えさせる。








私の体にもこの柔軟性が欲しい。

観客席からご家族の皆が写真撮影をされているが、自分の子供がアップで写った瞬間の写真を何とか提供、貢献できればという思いで撮影した。

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