アルゼンチン・タンゴダンサーのプロフィール撮影

先日、アルゼンチン・タンゴダンサーである Enrique & carolina のプロフィール撮影を行いました。

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以前から数回、プロフィール撮影をさせて頂いております。また、彼らのダンス発表会やショーのライブ撮影もさせて頂いている事もあり、スタジオに来られて、あれこれと打合せする事も無く、求める画作りのターゲットの共有が図れていて、撮影しやすいです。

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私も毎回、新しい撮影の技や新しい機材を使用して表現を試みます。

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スタジオには姿見を置いて、フォームを確認し、ポーズ毎にパソコンで全体のバランス、そして、手先の角度までのディテールまでチェックして、フィードバックしながら、写真の完成度を高めて行きます。

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ペアでの撮影が中心ですが、ピンでも撮影します。

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私はアルゼンチンタンゴのダンサーを撮影する時は、フォームやフィギュアーだけでなく、ブエノスアイレスの夜、特にサンテルモやボカ地区をイメージし、その雰囲気に近い空気感やライティングを作る様に心掛けています。過去に私は何度もブエノスアイレスの街角やタンゴバーで、ダンサー達と語り合い、撮影する機会がありました。

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撮影技術の観点から記載しますと、アンブレラやソフトボックスではタンゴの風合いは表現しきれません。明るいカタログ撮影の様な写真になってしまいがちです。夜の街灯やバーの灯を再現するには、フレネルスポット等の陰影のあるアクセサリーを使用し、写真に味を付ける様にします。

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下は衣装を何回かチェンジし、スタジオに来て、フォームを確認するダンサー達。
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私は白ホリゾントを中心にして撮影します。10年位前までは、背景紙や背景布をチェンジして、撮影していました。しかし、それでは写真に味が出ません。白壁を白〜黒、そして、タングステン光とミックスさせて黄色〜焦げ茶まで変化させます。また、ムラまでを光で表現していきます。背景紙や布を使用すると、その幅から飛び出したり、床に踏み皺が出て、かっこ良くありません。また、光で色をコントロール出来ないと、毎回、ロール紙を変え続け、撮影が進みません。一言で言うと背景を変えて撮影するよりも、光を変えて撮影する方が「味」が出ます。今回は、赤色のオーダーがあったので、以前の様に赤布や赤ペーパーを使用せずに、カラージェルを使用して光でカラーリングする事に挑戦しました。

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光でカラーリングする場合は、バストアップの写真は簡単ですが、足元までをカラーリングするのはかなり難しいです。光でカラーリングする際には2種類に分類します。範囲的には背景のみか、被写体まで含めてのカラーリングか。そして、風合い的にも2種類に分類します。ビビットな色合いなのか、柔らかく淡い風合いなのか。今回の場合は、背景のみ、そして、ビビットで彩度とコントラストの高いカラーリングです。

よく、色を濃くしたい場合はストロボ光量を強くしようとしがちですが、強くすると逆に明るくなり、色は薄くなります。また、光量が弱過ぎると色は付きません。手順としては、メインライト等の被写体のみに照らすライトのみで発光し、ヒストグラムを読みます。背景が黒くなればなる程、ビビットな色が表現でき、背景は薄いグレーの場合は色は淡くなります。その後に背景に向けたカラーリングする為のストロボを発光します。カラーリングの基本はヒストグラムを読む事から始まります。

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今回は、バッテリー駆動でコードレスのProfoto B1を6灯使用して、被写体担当のストロボ、背景担当のカラージェル付きのストロボを分けてライティングしました。どうしても被写体が2名になると、ピンよりも影になる事が多く、陰影を作りながらも左右から光をサンドする事によって、もう1人の顔の影になる事を軽減します。コードの写り込みは無く、ポジショニングの機動力があります。また、このストロボはLED仕様なので、熱を持たないので、カラージェルをアクセサリーの前に付けるのではなく、ストロボに貼れるので、毎回大きさをカットせずに、カラージェルは10cm程度の固定サイズで仕様できます。よって、被写体の方を撮影中に待たせる事が無く、スムーズに現場ワークが進みます。

そして、茶色の衣装にチェンジされたので、スタジオの環境光を混ぜる様な露出設定と、薄いタングステン色のカラージェルをフレネルスポットの中のストロボに装着しました。純正のジェルホルダーを付けると、形状的にアクセサリーを装着出来ないので、ストロボに直接に装着する必要があります。ストロボをアプリケーションによって工夫とカスタマイズします。
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衣装とライトの風合いが合致しました。

そして、スポット系の逆光でダンサーの影のみを撮影してみました。
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最後に恒例の「お疲れ様写真」を Enrique と Carolina と一緒に撮影してみました。
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今回の撮影を通して、ダンサーの二人からタンゴ撮影の留意点を学ぶ事ができました。足先の角度の付け方、衣装の馴染ませ方等を教えて頂いたので、次回は更に効率良く撮影できると思います。また、余分なシャッターを切る回数が減少すると思います。

参考:二人のダンススタジオのHP:TANOGO SOL(マリオ モラレス タンゴアカデミー分校)http://www.tangosol.info

PS. Gracias por venir mi estudio de foto otro día. He pasado y compartido el tiempo maravilloso y creativo con Uds.Nos vemos en pronto.

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