モデルのプロフィール(宣材写真)撮影

モデル事務所の所属モデル数名の宣材写真の撮影を行いました。

今回はそのほんの一部の写真の紹介と撮影面の観点から解説してみます。

通常、宣材写真というと応募用の正面系の全身と半身の2パタンというイメージがあります。プロフィール写真をプリントして紙に貼って販促活動を行っていた時代だとそのパタンで良かったかもしれません。しかし、キャスティング側で知りたい情報は全体のバランスと顔だちというフィギュアのみでは無く、どんな役柄や設定を演じれるかを想像させる情報が必要です。また、モデルが持参するブックも1ページ目はインパクトのある顔アップ、その後はオーソドックスな写真、そして、作品系のメッセージ性のある写真、設定のある写真等を挟み、世界観や個性を伝える必要があります。

そういう背景やニーズから、私はモデルのプロフィール撮影をする際は、単なるモノクロ系やカラフルなロールの背景紙の前での宣材写真とは違って、前述通りに世界観や個性を伝える写真を提供しようと心掛けています。しかも作品撮りでは無いので、モデルが主役になりうるヘアメイクや衣装、ライティングの範囲でイメージを作り込んで行きます。

村山麻衣さんです。話すととても味のある方です。
彼女はナチュラルで健康的なイメージがあり、プロポーションがかなりいいです。私はいつも、最初は白ホリを背景にオーソドックスな撮影から始め、徐徐にイメージ写真へと写って行きます。

彼女は黒髪なので、茶髪の方に比べて光沢感を演出する為には、髪の毛を照らすトップライトが重要となってきます。この角度をしっかりと決めて撮影を始めます。
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ソファーでも撮影してみました。TS45mmのレンズの特徴を活用して横位置にシフトして撮影しています。彼女の性格の明るさを表現できたかと思います。
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撮影した写真も無線LANで即時にパソコンに画像転送されるので、すぐに確認して、表情やポーズのフィードバックができます。マネージャーの徳重美智子さんと画像確認しているシーンです。
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ドレスはシルク系で光沢感があり、柔らかい素材感を演出する為に、送風機を使用し、且つ、背景とドレスの色合いを色温度をコントロールして合わせてみました。
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続いて、Mamiさんです。彼女はとてもスリムで妖艶な雰囲気です。
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黒いロングヘアーが素敵です。
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窓際でワンピース姿も撮影してみました。彼女の不思議な目力を表現する事ができました。
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ドレスと全体の風合いや色合いのバランスを考えて画づくりをしてみました。こちらはProBoxという周辺光量を落とさない均一な光をつくる特殊なアクセサリーで撮影しました。このアクセサリーを使用すると実際は夕刻の撮影にも拘らず、微妙に柔らかい外光を感じる事ができます。これはProfoto B1という2Wまで落とせるストロボを更に2ストップダウンさせる事が出来るから微量の環境光でさえもストロボ光よりも強く感じさせる事が出来るからです。

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この小さな四角い箱ですが、ボックス内の仕掛けにより、光面はスポットにならない不思議なアクセサリーです。

続いて村野みりさんです。彼女は社交ダンスの選手、インストラクタなので、スタジオに現われた瞬間からその体幹や姿勢に圧倒されました。この方はただ者では無いとオーラが出る程の「軸」を感じました。
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この写真を撮影したのは夜ですが、柔らかい光が彼女の肌とマッチして、溶ける様な優しく明るい風合いを作り出しています。不思議なくらい光が馴染む被写体でした。現像の際にも色合いがしっくりと決まりました。
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ドレス撮影では髪をアップにしました。
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メインライトをフレネルスポットを少し遠目から当てました。このスポットライトは光の大きさを調節できるのが、他のスポットやスヌートとは全く異なる凄さです。もともとフレネルスポットは灯台の光に使用されており、映画撮影等に使用されています。さらに指向性をコントロールする為にバーンドアを取付けてオリジナル仕様にチューンアップしてみました。柔らかさを演出する為にトップライトはランタンを使用し、後ろの壁に光を全体的に回さずスリットを入れる様に指向性を付けました。夜の部屋の間接照明を演出しました。そして、髪の毛と顔へ光によってエッジをつけてみました。ソファーの後方で髪の毛から10cm程度の位置からグリッド付きの強力な光を当てました。以前に使用していたストロボだと髪の毛、衣装、ソファーは光の温度で焼けてしまいます。このストロボはLEDライトなので、ヒートレスなので、光のポジショニングやコントロールに自由度が増しました。

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最後は恒例の「お疲れさま」写真を撮影してみました。

前述しましたが、村野みりさんは社交ダンサーなので、ダンスのポージングのお相手をして頂きました。
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そして、更に二人の写真は続きます。
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オールラストはスタッフと撮影してみました。
モデル事務所代表であるマネージャーの徳重美智子氏はスマホでスケジューリング、ヘアメイクの日高のぞみ氏はモデルの村野みりさんのチークを、そして私、フォトグラファーの曽田啓之はスモールスポットでライティングを、皆の役割をイメージして撮影してみました。
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