振袖の記念写真

来年早々に成人式がありますが、この季節、振袖撮影が続いています。

今回は既に納品を終え、「ブログを書かせてください」と撮影日に伝えてから少し時間が経ってしまいましたが、今、ブログを書かせていただきます。

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写真の好みは人様々ですが、私はシンプルな写真が好きです。記念写真において、背景に派手な色や小物を入れたり、お花を全体に入れたりはあまりしません。節目の記念の時期に各々の被写体やご家族の想いやお召し物が後々、一番の思い出になり、最高のコンテンツだと思うからです。被写体以外を目立たせると写真としては成立しますが、違和感を感じます。記念写真の場合は、何よりも陳腐化せず、飽きの来ない写真を撮る様に心掛けています。

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素敵な落ち着いたお着物をお召しになられたお嬢様がお越しになられたので、迷わずシンプルな風合いで撮影しました。お嬢様、そしてお召し物に合わせ、白を基調とした柔らかい風合いで撮影しました。また、表情やポーズそして視線もガチガチに型モノではない様に、二十歳を節目に自分の想いをイメージして頂き、自然な風合いで撮影を進めて行きました。

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さらに被写体の周りを白くし、周りから光を包む様に逆光でも撮影してみました。

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私が好むポートレートは人の視線に近い雰囲気です。よって、レンズは開放に設定して、目のみにピントを合わせます。それは相手に対する敬意であり、人を見る時は相手の目をみます。そして、目を見ている時は他の部分はボケているはずです。もし、ガッツリと頭の上から爪先までピントが合っているなら、相手の目を見ていない事になります。ファッション雑誌の広告の場合は全ての服装やアクセサリーが商品なので、不自然であっても便宜上、全身にピントを合わせますが、記念写真は商業写真とは異なります。(振袖のカタログ写真を撮影する時はガッツリと全ての箇所にピントをあて、ボケ味の無い写真撮影をしますが。)

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窓際では、外光をメインライトにしたいので、補助光程度に2wの最小出力でストロボを使用して、記念写真なので、全体が暗くならない様にしました。

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ちょうど、お着物がアンティーク調の優しい風合いだったので、タングステンをミックスしてセピアっぽい暖色の風合いでの撮影もしました。

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洋風でも撮影してみました。ご家族撮影をしたり、シンプルながらも色んなバリエーションを撮影する事が出来ました。

余談ですが、撮影終了後にご家族の方々ともギャラリーで話しをしました。この仕事をしているとスタジオに篭りっきりになる事も多く、できるだけお客様と会話を楽しむ様にしています。学校のお話や仕事や趣味等のお話やをするのも楽しみの一つです。

何気にお父様に出身地を伺っていました。すると、お父様は「関西です」と。(以下、Fと略します。)
私「関西はどちらですか?」
F「大阪です。」
私「私も大阪です。大阪はどちらですか?」
F「旭区です。」
私「えっ!?私も旭区で育ち、大宮北ノ町に住んでいて、大宮小学校に通っていました。」
F「えっ!?私も大宮小学校卒業です。」
と会話が続き、城北公園、淀川、近くの商店街の話と続いて行きました。」
年代もほぼ同じで、同時期に同じ小学校に通っていた方と東京の写真スタジオで出会い、撮影を担当させて頂けるとは。
話が尽きなかったので、後日、今度、お会いする約束をしました。

追伸:「H.I.様、撮影、ありがとうございました。また、お疲れ様でした。楽しく撮影する事が出来ました。また、いつかお会いできる事を楽しみにしております。」

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フォトスタジオ SODA PLAZA の
ファミリーポートレート サイト http://www.family-photo.studio

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