ポートレート写真塾

昨年の4月に開講した「ポートレート写真塾」。既に開講後、1年以上が過ぎた。

「写真の表現活動ワークフロー」としての入口(コンセプトワーク)から撮影を経て出口(プレゼン)に至までのステップ、つまり、「想い」→「カタチ」→「人に伝える」ことに必要な技術を具体的に修得していくのが狙い。

ゼミ形式で行っているので、自分で考え、イメージを具現化していく為、ライティングや構図等に至まで応用力が身に付き易い。仮説を立て、実験し、検証/フィードバックを行うアプローチの為、上達が確認できる。現場で臨機応変に対応できるフォトグラファーを輩出したい。重要なことはカメラや撮影機材というツールを上手く活用し、自分の表現したい事をカタチに落とし込み、人に伝えるという表現活動。

最初にギャラリーにて前回の撮影作品のプレゼン、考え方と技術について現場仕事の実例やエピソードを交えての講義。
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その後、スタジオにて、テーマ撮影。毎回、テーマを設定し、各自又はグループでスタジオセッティング、ライティングを行い、被写体のポーズや表情付けを行い、作品撮りを行う。
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続いて、ストップウォッチを持って早撮りエクササイズ。カメラ側の露出設定を構図によって早く変更し、時間内に多くシャッターを押せる様になる為のドリル。初心者、上級者に拘らず、各々の自分のレベルに合わせて目標設定。初心者はひとつの目標を持ち、上手い人はより複合的に課題を決めて臨む。

また、撮影者側のエクササイズのみならず、被写体側もポージング、体重移動の方法、表情とポーズのコンセプトを一致させる事を体得。プロモデルや一般被写体の方を撮影者としてリードしていく事が狙い。
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最後に質疑応答をして終了。
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参加者は10代女性から60代男性まで、職業も受講目的も様々。趣味で写真を楽しみたい方からプロを目指す方、既にプロの方まで。共通している事は、写真撮影が上手くなりたい事、技術を修得し表現力アップを目指す事。

私が最も嬉しい事は、ポジティブな空気感、風土、文化ができたこと。受講生が撮影コンセプトや手段を自分で考える習慣、撮る方も撮られる方も照れずに現実に向き合う風土、そして、何よりも、自発的に楽しい雰囲気の中で受講生同士が情報交換し切磋琢磨していること。

今年の1月からは月謝制からチケット制になった為に、お忙氏も自由度が増し、参加しやすくなった。

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