美容学生の卒業作品制作

先日、美容学校の学生4名のみの卒業作品の撮影を行った。
今回は1日に何十名もの撮影では無く、比較的ゆったりとしたペースで行った。

うちのギャラリーを特設美容室にし、技術者とモデルが来て、ヘアメイク中心に多少カット有りで準備をし、その後、2階スタジオで順番に撮影をした。

学生達も過去からうちのスタジオでの作品撮りを経験しているので、しっかりと自分の作品テーマにあったモデルに依頼し、スタイリングもコンセプトに一致させている。プロモデルでは無いが、しっかりと事前にコンセプトを技術者が説明しているので、スタジオに入ると照れる事なく、作品の世界観に入り込んでくれた。

うちのスタジオは基本は白ホリゾントでライティングによって風合いを表現する考え方で設計されており、安易なバックドロップでの撮影は好んで行わない。なんか作ったチープで嘘っぽい写真になってしまうから。ポートレートの基本は被写体である人物が主役であり、人物にフォーカスしたシンプルな写真こそがよりキャラクターを表現できると考える為。

今回はフォトグラファーの作品撮りでは無い。美容師、特に学生の作品撮りの場合は教育面を考え、できる限り自分達でアウトプットまで考えて頂く様に心掛けている。学生達のリクエストを聞きとり、そのターゲットイメージを詰めて、設定し、フォトグラファーは技術的にターゲットに近づけていく撮影スタイル。イメージ通りの撮影が出来た後は、+αとして私の感性で提案して撮影を進める事もあるが。

下記が4名の作品。

_sp_0419

_sp_0551

_sp_0745

_sp_0774

_sp_0789

_sp_0818

_sp_0912

_sp_0972

技術者もモデルの方々も気のいい人達だったので、私も気持ち良く撮影できた。とてもシンプルな写真に仕上がった。

また、作品主とモデルを撮影する際は、通常は誰の作品かをアイデンティファイする為のみの記録用。すぐに皆ピースしたがるので、げんなりし、私も記録的にただシャッターを押すだけ写真を撮影している。自分達の携帯でのハイチーズ写真と何ら変わらない写真撮影をする事が多い。今回は技術者にも被写体になってもらってモデルとの撮影を試みた。誰も照れなかったのが意外だった。撮影から続いたスタジオ内の空気感がそうさせたのだろうか。

_sp_0583

_sp_0781

_sp_0908

_sp_0988

スタッフがキャストになる事は、そうは機会が無いだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です