自己表現のポートレート撮影

先日の昼下がりに友人達と数名でスタジオにやって来られた女性のポートレートを紹介。

皆、普段は社会人で忙しく勤務している中、非日常的な自分を表現し、写真に残したいという事でスタジオにやって来られた。

かと言って、私はいかにも「変身」という事で誇張した俗に言う「変身写真」というジャンルには興味は無い。着飾ったり化け優先にすると同じような写真がどこにも存在し、被写体も撮影者も安易に撮れてしまう。時が経っても飽きが来ないシンプルな画を私は好む。

年齢を増す毎に表現力が増していくのはプロの役者の様な特殊な表現者のみで、一般の私達は逆に年齢を重ねて行くにつれて表情が乏しくなっていく様に思える。「オギャー」と生まれて感情的に生きていたのが、学校や社会の様々な規制や人間関係の中でペルソナが形成されていき、体を使っての自己表現の機会が減少して行く傾向にある。

皆、恥ずかしがる事なく堂々としており、とても生き生きしていた。スタジオというクローズな環境で表現する事に恥ずかしがっていると、写真が出来上がると、人に見せるのが恥ずかしくなり、損をする。私があまり指示や注文する事もなく、自らポーズや表情をコントロールされていた。しかも自分の中でテーマまで決められていたので、撮影者である私とターゲットイメージを共有する事ができた。

スタジオでは撮影データが同時に無線LANでパソコンに転送されるので、直ぐに確認できる。皆、とても良く撮影できていたので、その場で「ブログに掲載してもいいですか」と声をかけたものの日数が過ぎてしまった。たまにしかアップしない筆無精ブロガーの私なので、今回はそのうちの一人のみの写真を紹介。また、機会があれば追々。

彼女はダンスやバレイをしているので、体が柔らかく、しかも誇張もなく動きが自然。



非日常的な自己表現というのは、言葉とは逆に本来の日常的な自己表現するという事かもしれない。と、思ってしまう。

W.Aさん、とても素敵でした。一緒に時間を共有できて楽しかったです。また、お会いできるのを楽しみにしています。

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