世界陸上ベルリン大会

毎晩、深夜の時間帯で世界陸上ベルリン大会の模様が放送されている。

陸上競技と水泳競技の違いについて、いくつか感じることがある。

1.先日の世界水泳ローマ大会とは出場国の勢力図の傾向が異なる。つまり、水泳と陸上では強い国の傾向が異なる。当たり前のことかもしれない。しかし、スキーの様に自然環境の問題ではないことは確か。民族の得て不得手の問題とも思えない。練習環境の差だろう。水泳の場合は比較的に裕福な国、先進国が多い。温水プールの環境が必要だからか。陸上競技の場合は中米、アフリカが強い。また、種目別にもトラック種目はその傾向が強い。フィールド種目の場合は傾向が変わる。それでも水泳に比べて異なるのは、所謂メジャーな先進国というよりもGDPが低めな東欧地域が強い。人は才能があっても、環境によるところが多いのだろう。陸上競技の選手がもし、子供の頃から水泳環境にあれば、世界勢力図はどうなっているのだろう。もっとも人種や嗜好が多様化するUSAは何をしても環境が整っているのか強い。子供の頃からスポーツはシーズン制になっており、自分の才能を知る環境ができているのだろう。

2.水泳は頭の上から足先までギリギリのところまでを拘り、争っている感がある。スイムキャップ、ゴーグル、水着等。しかし、陸上の場合、ゼッケンを安全ピンで留めてあり、それが風の抵抗で揺れていたり、アクセサリーを付けていたりと。短距離走の決勝で腕時計をしたまま走るのは一体どういう必要からだろう。不可解。腕時計を置くと盗まれる治安の国の風習なのか。あまり、勝つために服装への拘りは無いようにさえも感じる。むしろ、アクセサリーや爪の色や化粧までも楽しんでいる様にさえ思う。

3.水泳の場合は世界記録は常時更新されており、1年も経てば陳腐化する。しかし、陸上の場合は世界記録は10年間破られない記録は普通。水泳に比べ、陸上競技は基礎体力に左右される部分が多く、より人間にとってプリミティブな動作、運動なのかもしれない。

その他感じることを徒然に、下記3点。

どうも、日本人選手の体格の貧弱さは気になる。練習以前の民族的な問題なのか。

ジャマイカ選手の圧倒的な強さと層の厚さの秘密を知りたい。カリブ海には多くの島国があり、他と民族の特有性も感じない。何が違うのだろう。そんなレポート番組は無いだろうか。興味がある。

出走前の緊張の中にも、選手達のお茶目な表情やポーズには救われる。

最後に、私は、職業柄なのかフォトグラファーの動きや映像撮影の角度等が気になる。水泳でも俯瞰からや水中、しかも真下からの映像などが流れる。今回のベルリン大会は広角で競技場全体、俯瞰、真正面等の映像で視聴者を楽しませてくれる。真横からのレール上を動く無人撮影はすごい。そして、私が何よりも注目しているのはSteadicamの撮影。今まで何も感じなかったが、当社も今年から Steadicamでの動画撮影を導入した為、かなり気になる。その独特な動きと安定した映像。三脚等の固定撮影にない、迫力があり、独特な世界観が気になって仕方がない。

まだまだ、連日、世界陸上ベルリン大会から目が話せない。

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