美容専門学校の学生の作品撮影

本日は月曜日なのでスタジオは定休日。雨は降っているし、寒い。

昼に美容専門学校の学生達の卒業前の作品撮影に出向く。

毎年は公園や路上等の学校近くの屋外での撮影だが、今日は雨なので、校内での撮影。雨だとかなり撮影場所が制限されるが、スチールの撮影はほんの少しの場所があれば、結構、奥行感のある立体的な絵も撮れる。逆に、雨天や曇りの日は、晴天以上に光が柔らかくて撮影はしやすい。雲が太陽の前にデフューザーの役割をしてくれ、優しい光に落としてくれる。よって、私は撮影には天気は気にしない。天気にあった空気感を表現することを楽しむ。

最近、スタジオ撮影が続いており、いつも大きめの重いカメラを使用しており、筋肉疲労が続いていた。今の私は決して体育会系ではない。本日は軽めのカメラにズームレンズ1本で機動力のある撮影を心掛ける。従来、屋内外に関わらず、スナップ撮影ではクリップオンストロボを多用していた。しかし、本日は全くストロボは使用せずに、全て環境光での撮影にし、結局、余分な荷物になってしまった。最近は感度を上げる抵抗がなくなり、雰囲気のある優しい写真を楽しむことにしている。

まず、撮影前に作者(ヘアメイク)である学生からテーマ、コンセプト、イメージ、キーワード等を伺い、それにあった場所を学校内で探し、撮影に入る。今回は皆、学生同士が相モデルでの撮影であったので、ヘアメイクとモデルの双方を経験される。

最初のリクエストは森っぽく・・・

100215a

続いて、パリっぽく・・・

100215b続いて、若者の雑誌っぽくモダンに・・・

100215c続いて、NYのストリートっぽく・・・

100215d続いて、アメリカンガールっぽく・・・

100215e最後に、109に出没しそうなギャルっぽく・・・

100215fイメージに合っていたかは学生が決めること。皆、工夫して創作されていたので、それに応えたい気持ちで撮影に臨んだ。リーダーシップを取り提案しながらも、強引にならない様に。

私はフォトグラファーとして、子供からご高齢者まで老若男女、国籍、職業を問わず多くの方々の撮影を行っている。一般の方々、プロのアーティストやクリエイターの方々、アバンギャルドな方、保守的な方等様々なニーズに対応する必要がある。このフォトグラファーという仕事をしていていつも思うのだが、果たして自分の感性って、若者から離れていないだろうか、ずれていないか、ついて行っているのか、唯我独尊ではないかと常に葛藤している。

撮影が終われば天気を気にする。やはり、私は雨と寒さが嫌いだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です